織り善のこと

織り善入り口に咲く牡丹桜

創業 大正八年

大正~ 小林 善一

幼少の頃、紀州和歌山より京都鷹ケ峯の織物工場に丁稚奉公に出る。
京都、福井などの織物工場で修業したのち、大正8年、京都市北区にて小林機業店を創業。

株式会社織り善の工場外観

初代「善一」が金襴織物業をはじめた自宅兼工場


~昭和~ 小林 三原

倭錦・繧繝錦、表装金襴、法衣等宗教金襴を軸とし、唐織能衣装・帯・西陣織壁紙なども手掛ける。
昭和35年、社名を変更し株式会社織り善を設立。

能装束(装束)用の反物

唐織能装束「根付の松に秋草」

染糸を12~16本合わせ、柄の部分を縫い取って織り進める。
柄は刺繍のように上がった浮き織になる。
1日に織れるのは10~15cmほど。当時の手機職人の勘、感性、技術が生かされた作品である。


~平成~そして令和へ 小林 之泰

幼い頃より「ものづくり」に興味を持ち「織り善」に入社。
職人として工場に入り、織物技術を学ぶ。
平成26年2月、西陣織伝統工芸士に認定される。
自らが職人という強みを生かし、図案、織物組織、製織まで広い視野で製造管理を行っている。

糸繰り作業光景